【米国株ETF】連続増配株ETF VIGの魅力を解説【VYM,HDV,SPYDと比較】

投資

どんな人にオススメか

・長期的な投資を考えている人
・若くてこれから長い期間配当を受け取ることが可能な人
・将来的に多くの配当金を受け取りたい人
・下落トレンドでの下がり幅を抑えたい人

VIGとは

2006年4月にバンガード社によって設立された、10年以上連続増配の米国株の銘柄によって構成されたETFです。連続増配株とは、配当を減配せずに連続で増配した株のことを指します。

設定されてから概ね株価は上昇し続け、2021年6月現在は株価は約150$となっています。

VIGの構成銘柄

下の表がVIGを構成する銘柄一覧です。

構成順位シンボル銘柄名比率
1JPMJPMORGAN CHASE3.90%
2JNJJohnson & Johnson3.84%
3MSFTMicrosoft Corp3.82%
4WMTWALMART INC3.42%
5UNHUnitedHealth Group Inc3.14%
6VVisa Inc3.05%
7PGPROCTER & GAMB2.96%
8HDHome Depot Inc2.92%
9CMCSAComcast Corp. Class A2.20%
10KOCoca-Cola Co.2.02%
11ABTAbbott Laboratories1.89%
12ORCLOracle Corp1.84%
13PEPPepsiCo Inc1.73%
14MRKMERCK & CO1.73%
15AVGOBROADCOM INC1.68%
16ACNAccenture PLC1.62%
17TXNTEXAS INSTRUME1.55%
18NKENIKE Inc1.50%
19MCDMCDONALDS COR1.49%
20MDTMedtronic Inc1.41%
21COSTCostco Wholesale Corp.1.39%
22HONHoneywell International1.34%
23QCOMQUALCOMM Inc1.34%
24NEENEXTERA ENERGY1.32%
25UNPUnion Pacific Corp1.31%
26BMYBristol-Myers Squibb Co1.26%
27LOWLowes Companies Inc1.24%
28SBUXSBUX1.14%
29CATCaterpillar Inc1.12%
30UPSUnited Parcel Service Inc1.09%

10年以上連続増配銘柄を選定しているだけあって、世間的に名の知れた大企業が名を連ねています。

1位のJPモルガン(JPM)は超大手の金融機関です。2位のジョンソンエンドジョンソン(JNJ)は日本でも馴染みのある、製薬,ヘルスケアメーカーです。3位のマイクロソフト(MS)は説明するまでもないWindowsを開発したソフトウェアメーカーです。

VIGのセクター比率

セクター比率
資本財22.10%
一般消費財16.60%
健康管理15.20%
財務14.10%
テクノロジー12.90%
生活必需品10.00%
ユーティリティ3.80%
基本材料3.10%
情報通信2.20%

VIGは資本財が構成比を最も多くしめており、続いて一般消費財、健康管理、財務と満遍なくセクターが分けられています

配当の推移

VIGは他の米国株と同様に年4回配当があります。グラフを見るとわかるように配当は概ね右肩上がりとなっています。

配当利回りはおおよそ1.5%から2.5%の間で推移しています。近年は株価上昇に伴い、配当利回りは下降傾向です。

VIGの魅力

・将来的なインカムゲイン,キャピタルゲインが期待できる
・連続増配株のため、将来的に配当利回りが大きくなることが期待できる
・株価が下降曲面でも下落しづらい

将来的なインカムゲイン,キャピタルゲインが期待できる

上のグラフから分かるように、株価は右肩上がりで上昇を続けており、株価の値上がりによるキャピタルゲインが期待できます。

また、配当も出ているためインカムゲインも期待できます。含み益を出しつつ配当も貰える、精神的な負荷の低い銘柄になっています

連続増配株のため、将来的に配当利回りが大きくなることが期待できる

後述で高配当ETFと比較をしますが、VIGを購入した段階の配当利回り高配当ETFと比較すると少ないです。しかしながら、連続増配株で構成されているため、長く持てば持つほど配当利回りがどんどん大きくなっていきます。

株価が下降曲面でも下落しづらい

連続増配株は他の株と比較して、株価が落ちづらいです。

米国株の有名な指数であるS&P500と連動するETF「VOO」と「VIG」を比較すると、コロナショックの際VOOは約32%下落したのに対して、VIGは約28%の下落に留めています。

他の株と比較してボラティリティ(価格の上がり下がり)が小さいのは、VIGのメリットです。

高配当ETF(VYM,HDV,SPYD)との比較

配当利回り

前述の通り、VIGの配当利回りは購入したタイミングだと2%程度です。この配当利回りは、高配当ETFと言われているVYM,HDV,SPYDと比べて劣ります。

下のグラフが1年前3年前5年前10年前にそれぞれのETFを購入していた場合の現在の配当利回りです。

HDVとSPYDは設定されて10年間経っていないため、10年前の数値はありません。

VIGは高配当ETFと比較すると10年間配当利回りは劣ります。

しかし、連続増配株であるため保有期間が長期になればなるほど配当利回りが大きくなっていることがわかります。

他の高配当ETFは年によって配当利回りがまちまちです。

長い期間で持つことで、安定感のある配当+年々増えていく配当を得ることが期待できます。

トータルリターン

トータルリターンとはインカムゲイン(配当)とキャピタルゲイン(値上がり)を合わせた数値です。

下のグラフはVIGとVYM,HDV,SPYDをそれぞれ5年前に購入した場合のトータルリターン を出しています。

高配当ETFと比較して、短期的に配当利回りは小さいVIGですが、トータルリターンは唯一VIGは200%を超えています

これは、高配当ETFと比較してVIGがキャピタルゲインが大きいことが理由になります。

日頃株価を眺める際、VIGは含み益を出しつつ、配当も出してくれるため心の安定に一役買ってくれると思います。

まとめ

VIGとは何か、VIGのメリット、高配当ETFとの比較について解説しました。

長く持つことによって株価が上がり、配当も増える非常に嬉しいETFになっています。

食事の時に好きな食べ物を最後まで取っておくようなタイプの方にはオススメのETFです。

今回の記事が皆さんにとって有益なものとなれば嬉しいです。それでは!

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