今回は日本株と米国株それぞれのメリットを、高配当株に投資した場合で解説していきます。
それぞれの特徴を知ることで、自分に合った適切なポートフォリオ作成に役立つと思います。
高配当株とは
株で利益を得る方法は売買で利益を得るキャピタルゲインと配当金で利益を得るインカムゲインの二つがありますが、高配当株は主に後者のインカムゲインで利益を狙います。
利回り何%以上であれば高配当株といった定義はありません。個人的な感覚では利回り4%を超えれば高配当と言って良いかなと思います。
米国の高配当株
米国株の場合は、個別銘柄ではなく高配当株の複数銘柄をアナリストが良い具合にブレンドしたETFを購入するのが初心者にはオススメです。
ETFとは:Exchange Traded Fundの略で、上場投資信託と呼ばれています。基本的に一般的な投資信託と変わりませんが、上場しているか、上場していないかが大きく異なります。投資信託の価格は1日1回決まるのに対して、ETFは株と同様に市場が開いている間は値動きが生じます。
米国株は優良なETFが多いです。
ETFは前述の通り複数銘柄で構成されているため、資産の一点集中を避けることができ、リスクヘッジにもなります。
高配当ETFの代表的なものはHDV,SPYD,VYM,VTI等があります。このあたりの銘柄はゆくゆく解説していこうと思います。
日本の高配当株
日本株の場合は、米国株と違い優良なETFは少ないため、個別銘柄を購入することをオススメします。
米国株のようにETFに投資して複数銘柄に分散ということはできませんので、日本株の投資を行う場合は、ある程度自分でポートフォリオを考えなくてはいけません。
日本株で有名な高配当銘柄はJT,ソフトバンク,ENEOS等があります。
米国株のメリット
- まだまだ成長が期待できる
- 株主還元が積極的
- 夜間に取引ができる
- 全ての株が1株から購入可能
・まだまだ成長が期待できる
アメリカは世界一の経済大国で、世界的大企業が多数存在しており経済の成長は今後も継続していくと言われています。
人口が上昇していくトレンドなのも魅力的です。
そのような背景もあり、米国株は長期保有に向いていると言えます。
・株主還元が積極的
アメリカの企業は日本の企業に比べて、事業で得た利益を株主に還元する意識が強いです。25年以上増配している企業は100社以上もあります。
日本で25年以上増配を続けているのは花王のみです。
・夜間に取引ができる
時差があるため、米国株は日本では夜間に取引を行うことになります。
昼間は仕事で取引ができないサラリーマン投資家にとっては、リアルタイムで参加することができるため大きなメリットになります。
取引時間は夏と冬で異なります。
米国株式の取引時間
夏時間 日本時間22:30~5:00
冬時間 日本時間23:30~6:00
・全ての株が1株から購入可能
日本株は単元株が100株となっており、基本的に100株単位でしか株は買えずある程度まとまったお金が必要になります。
米国株は1株から購入することができ少額から投資を始めることができます。
例えばトヨタの株を買おうと思ったら60~80万ぐらい必要になりますが、アップルの株を買おうと思ったら1~2万円ぐらいで買うことができます。
日本株のメリット
- 株主優待が受けられる
- 為替の影響を受けない
- 配当金が二重課税ではない
- 知っている企業が多い
・株主優待が受けられる
米国株は配当金を受け取ることはできますが、株主優待はありません。
身近なところで使える食事券や割引券を貰える銘柄があるのは、日本株ならではのメリットです。
株主優待を合わせれば利回り10%を超える銘柄も存在します。
株主優待で人気の銘柄にはオリックスやイオン、JTなどがあります。
・為替の影響を受けない
日本株は日本円で購入するため、為替の影響を受けません。
米国株の場合は株価の推移に加えて為替が絡んでくるため、投資を考える際の要素が増えるため複雑です。それと比較して日本株は単純に株価だけで判断ができるため単純です。
・配当金が二重課税ではない
米国株の配当金の場合、日本の税金に加えてアメリカの税金も課せられるため二重課税となり手取りが減ってしまいます。
具体的には日本20.315%、アメリカ10%が課せられます。日本株の場合は日本の税金20.315%だけが課税されます。
・知っている企業が多い
日本の企業ですので、馴染みがあったり聞いたことのある企業が多いです。何をやっている企業かわからないのに投資をするのはリスクが高いです。そういった面では日本株は東証一部上場の銘柄であれば、ほぼどのような企業か分かるためメリットになります。
まとめ
米国株、日本株のメリットをそれぞれ解説しました。
それぞれの特徴を理解した上で、適切なポートフォリオを組むようにしたいですね。
今回の記事が皆さんの豊かな生活の一助となれば嬉しいです。それでは!