【2021年新設】SBI VTIについて楽天VTIと比較して解説

節約術

2021年5月28日にSBI証券より、「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」(以下、SBI VTI)が新設されることが発表されました。

全米株式インデックス・ファンド(VTI)は、楽天証券では楽天VTIとして投資信託ランキングで常に上位である人気のETFです。

なんとSBI証券でも、投資信託としてVTIを購入できるようになります。

今回はVTIとは何か、SBI VTIの概要、楽天VTIと比較した結果を解説します。

そもそも VTIとは

VTI(全米株式インデックス・ファンド)とは、アメリカの資産運用会社バンガードが運用を行うETFです。

米国企業3000銘柄以上で構成され、VTIに投資を行うことでアメリカ全体にまんべんなく投資を行えます。S&P500連動のETFと比較して構成銘柄数が多いため、幅広く分散できるのがメリットになります。

株価は右肩上がりとなっており、2021年は株価は最高値を更新しつづけています。

SBI VTIの概要

SBI証券からアナウンスされた概要が以下になります。

https://www.sbigroup.co.jp/news/pr/2021/0528_12480.html

手数料

信託報酬率は0.0938%程度と0.1%以下となっており、格安の手数料となっています。

いつから買えるようになるのか

6/15から6/28まで新規募集期間となり、6/29が設定日となっています。

新規募集期間の間は、設定時基準価額(おそらく10,000円)で購入することができ、設定日以降は通常の投資信託と同様に購入できるようになります。

設定時基準価額は運用されてから価値が決まるため、設定時基準価額で購入できたからと言っても、損でも得でもありません。

つまり、6/15から設定時基準価額で購入できますが、通常の投資信託と同様に購入できるようになるのは6/29からとなります

楽天VTIとSBI VTIとの比較

現在発表されている情報を元に楽天 VTIとSBI VTIとの比較したのが下の表になります。

楽天VTISBI VTI
設定日2017年9月29日2021年6月29日
購入するETF全米株式・インデックスファンド(VTI)全米株式・インデックスファンド(VTI)
信託報酬率0.132%0.0938%
つみたてのポイント還元率1%(月50,000円の購入まで)0.5%(月50,000円の購入まで)

楽天VTIとSBI VTIを比較した時に、特筆すべき点は手数料です。SBI VTIの方が後出しということもあり、楽天VTIと比較して信託報酬率が0.04%低いです。

しかし、楽天証券とSBI証券では投資信託購入の際のポイントの還元率で楽天証券に軍配が上がります。

SBI証券でも2021年6月から投資信託のつみたて投資で0.5%のポイント還元が受けられるようになります。しかし、楽天証券のポイント還元率は1%となっており、ポイントの還元率でSBI VTIは楽天VTIに劣ります。

楽天証券とSBI証券のポイント制度についてはこちらの記事で解説しています。

SBI VTIと楽天VTIどちらがお得かシミュレーション

毎月3万3千円を投資した場合

ーシミュレーションの条件ー
・毎月33,000円SBI VTIと楽天 VTIを購入
・運用期間:20年
・想定利回り:5.0%
・ポイント:全額再投資

20年の運用終了時点で、楽天VTIが1303万1200円、SBI VTIが1302万9800円でした。楽天VTIの方が1400円程多くなったという結果になりました。今回は毎月50,000円以下での購入であったため、ポイント還元の多い楽天VTIの方が優れている結果となりました。

毎月10万円を投資した場合

ーシミュレーションの条件ー
・毎月100,000円SBI VTIと楽天 VTIを購入
・運用期間:20年
・想定利回り:5.0%
・ポイント:全額再投資

20年の運用終了時点で、楽天VTIが3932万5700円、SBI VTIが3938万6300円でした。SBI VTIの方が6万600円多くなった結果となりました

毎月50,000円以上は楽天証券、SBI証券どちらもポイント還元されなくなるため、高額のつみたてを行う場合は信託報酬率の低いSBI VTIの方が優れた運用結果になりました。

今回は楽天証券のハッピーポイントプログラムとSBI証券の投信マイレージサービスのポイント分を加味していません。また、証券会社のポイント制度は変わる可能性があるので、現状の制度での比較になることをご承知ください。

まとめ

今回は2021年新設のSBI・V・全米株式インデックス・ファンドについて解説しました。

楽天VTIとの比較も行いましたが、楽天証券の方がポイント還元が多く、SBI証券の方が手数料が低いことから、少額のつみたて投資なら楽天VTI、高額の投資ならSBI VTIの方が優れた結果となりました。

SBI証券はSBI VTIを設定したり、投資信託購入でポイント還元の新制度を設定するなど、明らかに楽天証券を意識してどんどん改良を行っています。

今後もSBI証券の動向が楽しみです。

今回の記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。それでは!

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