【米国ETF】 QQQとは? リターンや構成銘柄を解説

投資

今回は NASDAQ100指数に連動した米国株ETF「QQQ」を解説します。構成銘柄やセクター比率、S&P500と比較したリターンも解説しています。

QQQとは

QQQとは世界有数の資産運用会社であるインベスコが取り扱う、米国ETF(上場投資信託)です。

NASDAQ100指数との連動を目指す、インデックスファンドです。
正式名称はインベスコQQQトラスト・シリーズ1(Invesco QQQ Trust, Serirs 1)です。

時価総額は米国ETFのTOP10に入る超大型ETFです。

株価は右肩上がりとなっています。

NASDAQとは

NASDAQとは全米証券業協会が運営を行う株式市場の名称です。アメリカでの世界最大のベンチャー企業向けの株式市場であり、日本で例えるとマザーズやJASDAQのような位置付けになります。

NASDAQにはGAFAM(Google,Amazon,Facebook,Apple,Microsoft)のようなハイテク企業が上場しています。

ニュースでNASDAQ 総合指数という言葉を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。NASDAQ総合指数はNASDAQに上場している全ての銘柄の時価総額から算出されます。

NASDAQ100指数とは

NASDAQに上場している3,000以上の銘柄から代表的な100銘柄の時価総額を加重平均して算出された指数です

毎年12月に銘柄の入れ替えが実施されます。

世界最大のベンチャー企業向けの株式市場ということもあり、アメリカを代表する株価指数となっています。

QQQの上位構成銘柄及びセクター

QQQの構成銘柄

順位銘柄比率[%]
1AAPLアップル11.28
2MSFTマイクロソフト9.95
3AMZNアマゾン・ドット・コム7.78
4GOOGアルファベット4.06
5FBフェイスブック3.96
6TSLAテスラ3.8
7GOOGLアルファベット3.76
8NVDAエヌビディア3.43
9PYPLペイパル・ホールディングス2.28
10ADBEアドビ2.1

TOP5はGAFAMで占められており、GAFAMだけで4割近くを占めています。近年株価が暴騰したテスラやエヌビディアもTOP10に含まれています。

QQQの構成セクター

セクター比率[%]
テクノロジー45.46
通信サービス19.55
景気連動型消費財17.27
健康管理7.04
生活必需品4.68
資本財2.61
金融2.51
ユーティリティ0.89

やはりベンチャー企業向けの株式市場ということもあり、テクノロジーや通信サービスがセクターの大部分を占めています。古くから存在するエネルギー産業や不動産等はそもそも含まれておらず、金融や資本財などの比率も低いです。

QQQのリターン

期間リターン
1ヶ月6.26%
3ヶ月11.19%
1年43.96%
3年28.29%
5年27.98%
10年21.25%

10年のトータルリターン は驚異の21.25%です。もし、10年前にQQQを100万円分購入していた場合、現在800万円以上になっている計算になります。

QQQの経費率

QQQの経費率は0.2%です。その他の米国インデックスファンドと比較すると若干割高ですが、気にならないレベルです。

QQQの配当推移

2021年8月現在の配当利回りは0.44%となっています。配当は右肩上がりで推移していますが、QQQ自体の価値が上がっていますので、配当利回りとしては小さいままです。

テクノロジーや情報通信などの新進気鋭の企業が多いため、配当はVTIやVIG等と比較しても少ないです。
インカムゲイン(配当)ではなくキャピタルゲイン(値上がり)によるリターンの方が期待できる銘柄になります。

NASDAQ100とS&P500との比較

下のグラフはNASDAQ100とS&P500の5年間の比較になります。青がNASDAQ100、オレンジがS&P500です。5年前を0%として、その後の推移をグラフで表しています。

米国の株価指数として非常に有名なS&P500ですが、NASDAQ100のパフォーマンスの方が優れていることが分かります。

背景には、大きく二つの要因があります。GAFAM等のハイテク企業の躍進とS&P500の方がたくさんの銘柄が組み込まれているためです。

この10年間はGAFAM等のハイテク企業が大躍進しました。GAFAMの比率の大きいNASDAQ100は大きく数値を伸ばしました。
S&P500の中にもGAFAMは含まれていますが、S&P500には様々なセクターの銘柄が組み込まれており、NASDAQ100には組み込まれていない、エネルギー産業、不動産などが含まれています。

S&P500の方が分散が効いているため、NASDAQ100の方が優れたパフォーマンスとなっています。

QQQのメリット

世界の新進気鋭の企業に投資できる

前述の通り、NASDAQは世界最大のベンチャー企業の株式市場です。中でもQQQはNASDAQ100指数と連動するため、世界で最も勢いのある100社に投資できると言っても過言ではありません。

過去はS&P500以上のパフォーマンス

S&P500との比較でもお伝えしたように、過去はS&P500以上のパフォーマンスです。

QQQの過去10年のトータルリターンは、数あるインデックスファンドの中でトップクラスです

QQQは買うべきか

GAFAMのような最新テクノロジーを扱う企業に投資したい人はQQQを検討する価値があるかと思います。S&P500以上のリターンを狙いたい方も検討の余地ありです。

しかし、QQQは銘柄とセクターが絞られている分、S&P500等と比較して分散が効いておらず、1銘柄が暴落すると大きく影響が出やすくなります。リターンが大きいということはリスクも大きいということです。
また、過去はS&P500よりも優れたパフォーマンスとなっていましたが、未来も優れたパフォーマンスが保てるとは限りません。現在の相場や状況を理解した上で、自分で納得した上で購入しましょう。

QQQは積立NISAで購入できるか

QQQは積立NISAで購入することはできません

QQQ(NASDAQ100)を取扱う投資信託は「eMAXIS NASDAQ100インデックス」や「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」などがありますが、これらは積立NISAの対象外となっています。

QQQ等の米国ETFの購入は、手数料や積立設定ができることから SBI証券 がオススメです。

まとめ

NASDAQ100指数に連動した米国株ETF「QQQ」を解説しました。QQQはGAFAMのような新進気鋭の企業に投資を行うことができ、過去にはS&P500以上のリターンを記録しています。世界のハイテク企業に投資を行いたい方やS&P500以上のリターンを狙いたい方にはオススメできるETFかと思います。

今回の記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

定期的な配当を狙いたい方はこちらの記事も参考になります。

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