今回はExcelを使って簡単に資産運用のシミュレーションをする方法を解説します。
ExcelのFV関数という関数を使って、簡単に月の積立額や想定運用利回りから将来の資産額をシミュレーションすることができます。
わざわざ、ネットを開いて資産運用シミュレーションのサイトでシミュレーションを行う必要がなくなり、尚且つサイトよりも詳細なシミュレーションまで実施できるようになります。
FV関数とは
Future Valueの頭文字を取った関数で、文字通り将来の資産額を見積もる際に使用します。
関数の引数の詳細は以下のようになります。
利率:投資の運用利回り
期間:支払い期間(運用年数)
定期支払額:毎回の支払額
現在価値:現在の投資額
支払期日:払込を期首に行うか、期末に行うか指定(省略でOK)
利率は投資の運用利回りを入力します。FV関数の時間の単位は年ですので、利率や定期支払額は月に単位を変換するようにしましょう。また定期支払額は出て行くお金を負、入ってくるお金を正としているため、定期支払額は負の数値を入力する必要があります。
と、文章で説明してもよく分からないとおもうので実際にExcel上でFV関数を使ってみます。
シミュレーション例
実際にFV関数を使ってシミュレーションを行ってみました。
E2のセルに将来資産が表示されるように、E2のセルでFV関数を使用しています。ここでは既に100万円を投資した状態で、投資の運用利回り4%で毎月の支払額を5万円で10年間した場合のシミュレーションを行っています。その結果、将来資産は約587万円になることが計算できました。
A2(利率),B2(期間),C2(定期支払額),D2(将来資産)の数値をそれぞれ変更するだけで、簡単にシミュレーションを行うことができるので、ポートフォリオを組む際も一役買ってくれます。
私の過去の記事のNISAでの資産運用のシミュレーションも、このFV関数を使用して導出しています。
まとめ
FV関数を使用して、資産運用のシミュレーションを行う方法を解説しました。投資を行う上では、数字と必ず付き合っていかなくてはいけません。実際に自分でパッと計算できる能力は非常に重要になってきますので、こういったExcelの使い方や計算方法は知っておくと便利です。
今回の記事が皆さんの一助となれば嬉しいです。それでは!