今回は大手ネット証券であるSBI証券の米国株購入時の為替による手数料について解説します。
SBI証券は住信SBIネット銀行を組み合わせることにより、為替の手数料を業界最安値に抑えることができます。具体的に他の大手ネット証券とどのぐらい手数料の差が出るのかも含めて解説します。
円貨決済とは
米国株の投資をする際は、購入するのに必要なドルを用意する必要があります。過去に米国株に投資したことがあり、売却や配当によって証券口座にドルを持っている人はそのままドルで決済 (これを外貨決済と呼びます)すれば良いのですが、米国株投資初心者の方は証券口座にドルを持っていないためドルを用意する必要があります。
円貨決済とは米国株の買いに必要なドルを証券口座での注文時に、その時の為替レートで自動で円をドルに両替してくれる決済方法です。
証券会社で自動的に円をドルに両替してくれるため、わざわざ自分でドルを用意する必要がなく、米国株購入の際の手間が省けるメリットがあります。円貨決済では証券会社によって規定の手数料が掛かります。
円貨決済の手数料の比較
円貨決済の手数料は楽天証券を始めとする大手ネット証券とSBI証券で同じです。
SBI証券と大手ネット証券どちらも1ドルあたり0.25円の手数料がかかります。1ドル0.25円の手数料は円からドル、ドルから円に変える時のどちらもかかります。
SBI証券が米国株投資の為替手数料の最安値
大手ネット証券の円貨決済の手数料は変わりませんが、住信SBIネット銀行を使用してSBI証券から米国株を購入すると為替の手数料を最安に抑えることができます。(2021年1月現在)
SBI証券で米国株の為替手数料の最安値を実現するプロセスは以下になります。
①住信SBIネット銀行に日本円を用意する
②住信SBIネット銀行内で円をドルに替える
③住信SBIネット銀行からドルをSBI証券に送金する
④SBI証券で外貨決済で米国株を購入する
上記のプロセスで米国株を購入することで、為替にかかる手数料が1ドルあたり0.04円にすることができます。他の証券会社だと③の銀行口座から証券口座に送金する際に手数料がかかりますが、住信SBIネット銀行とSBI証券間のやり取りだと手数料がかからないため、SBI証券が最安となっています。
さらに住信SBネット銀行内の外貨積立で円からドルに移行した場合、為替にかかる手数料が1ドルあたり0.02円にすることができます。
手数料の差の具体例
10,000ドルを大手ネット証券で円貨決済した場合と前述のSBI証券での最安値での手数料とで比較します。
大手ネット証券の場合為替の手数料は2500円になりますが、SBI証券の場合400円もしくは200円になります。差は2000円以上です。
1ドル105円とした場合、大手ネット証券の為替による手数料は0.24%、SBI証券の場合は0.04%もしくは0.02%です。SBI証券とその他大手ネット証券をパーセントで見たときの差は0.2%程度ですので、わざわざ手間をかけて住信SBネット銀行で手数料を下げるかは微妙なところです。
そもそも、ドルで米国株を購入すれば円貨決済による手数料はかからないので、一度米国株で投資したら、株式を売却する際は外貨決済にしてそのままドルで持ち続ける方がベターです。米国株投資引退の際に、日本円に戻せば良いかと思います。
まとめ
米国株投資の際の円貨決済と外貨決済とその手数料について解説しました。SBI証券が手数料では最も優れています。米国株投資をする際の手数料を少しでも下げたいという方はSBI証券で取引されることをオススメします。
今回の記事が皆さんの豊かな暮らしの一助となれば嬉しいです。それでは!